2019年7月24日水曜日

「Ableton Live講座」 初級編 第2回:リズム

今日もAbleton Liveの講座をさせていただきます。
今日は「リズム作り」がテーマになります。

Rhythm


音楽は普通、メロディー、リズム、和製の三つの要素で構成しています。
三つの全部凄く大事ですが、リズムの方がもっと大事にしべきな理由があります。
それは、音楽の構成やジャンルは結局リズムによって変わるからです。例を挙げてみましょうか。


RihannaのDon’t stop the musicですが、基本的にこの音楽はエレクトロダンスミュージックの形で、
リズムもエレクトロダンスミュージックのリズムをしています。
これをジャズの形にカバーしたら

こうなります。速さも編曲の構成も変わりましたが一番注目しべきなところはリズムです。
今の時点では説明が難しいと思いますので、この件は後でもう一回説明しようと思います。
とにかく、「リズムは音楽の基本骨格である」これだけ覚えておいたらいいと思います。

Drum

本格的な説明の前に、説明が必要なところがあります。それはリズムを担当しているドラムという楽器に関してです。楽器は音で覚えることも凄く大事ですが、どうやって音が出ているのかをわかることも大事だと思います。
とりあえず実際のドラムをチェックしてみましょう。
出処:https://www.wikihow.com/Read-Drum-Tabs


さ、これがドラムですが、一つ一つ説明したら

Bass Drum: Kick Drum(キックドラム)でも言います。ドラムセットの中で一番低くて重い音を出します。

Snare Drum: 略してSnare(スネア)でも言います。普通2拍・4拍目で叩かれて、キックドラムと共にリズムのメインを担当します。

Cymbal : シンバルは普通、リズムの始まりの部分で、雰囲気転換とか注意集中のために使われたりします。

Hihat: ハイヘットは普通、キックとスネアで構成されているリズムの上で、心理的な速度感を調節するために使われます。同じBPMだってもこのハイヘットのプレイによって心理的な速さが変わります。

この説明は初級者の理解のためな超簡単な説明方です。
音楽に決まってる法則とかはありません。耳で聞いてみて、良かったらそれでいいのが音楽です。
上の説明は伝統的なドラムの使い方を基にした説明方ですので、参考しておくくらいでいいと思います。最近の音楽を聞いてみたら、キックだけで音楽が構成される場合もあるし、色んな編曲の曲がありますので、いつまでもこれは「参考用」です。

では、Ableton Liveでリズムを作ってみましょう。

リズム作り

「01」


Live画面の左側の写真ですが

写真で見れる通り、Instrumentsのタップを選び、そしてその右側でDrun Rackを選んでダブルクリックしてください。そうしたら


下側に新しいものが出てきます。これがDrum Rackというソフトウエアの楽器で、ユーザーが自由にドラムの音とか、効果音などを入れて使える楽器です。

この小さい四角型一つに音が一つずつ入れます。じゃ、音を選んでみましょう。
ここで、赤丸の中のアイコンをクリックしたら、


左側にこういう画面が出てきて、ここでサンプルを選べられます。自分が入れてみたい音を選んでみましょう。僕はハイヘット、キック、スネアの三つだけで、基本的なリズムを作ろうと思いますので、
C1にはキック、C#1にはハイヘット、D1にはスネアを入れました。


こんな感じです。
ちなみに、ここではAbleton Liveに基本的に入ってる音をDrum Rackに入れてみましたが、自分が使ってみたいと思う音のサンプルがあったら自由に入れてみてください。

OSからドラッグ+ドロップで簡単に入れることができますので、いろんなサンプルを入れてみましょう。誰も聞いたことないリズムが出るかもしれません!

じゃ、これからは実際にリズムを作る段階です!

リズムシーケンシング

プログラム上で、音の情報を入力することを「シーケンシング」と言います。そして、そういう音楽を作ることができるソフトウエアを「シーケンサー」といいます。最近はシーケンサーで音楽を録音することもできるようになって、最近はDAW(Digital Audio Workstation)という表現がよく使われます。
とにかく、これからリズムプログラミングに挑戦してみましょう。



さっきDrum Rackって書いてあるところの下に、四角形が並んでいますが、どちらでもいいですからそこを二回クリックしてください。僕の場合は最上段のものをクリックします。そうしたら
色が出てきます。
色があるっていうことは「ここにノートの情報が入っている」という意味であります。今は何もしていませんけど。これをAbleton LiveではClip(クリップ)といいます。Liveで使われる基本的な単位なので、覚えておいたほうがいいと思います。
今二回クリックして、クリップを新しく作ったことです。


とにかく、このクリップを二回クリックしたら下にはこういう画面が出てきます。ここが実際の演奏の情報が入ることになるところです。

左側には、さっき選んだ素材の名前が書いってあり、上には拍子が書いてあります。
数字の意味についてちょっと説明してみましょう。
1.3の数字は
1小節の3拍、っていう意味です。
1.4のは1小節の4拍。

ちなみにDAWは4/4に設定されてるのが普通です。もし4/4じゃなく他の形の曲を作りたいと思う方は、今の画面の左側にある「Signature」というところで変更してください。


じゃ、これから実際に音を入れてみましょう。
自分入れたいと思うタイミングのところでダブルクリックしたらノートが出来てきます。もう一回ダブルクリックしたら、入れたノートがなくなります。
この形でノートを入れてみましょう。

僕の場合はヒップホップが好きですので、90年代のヒップホップみたいな素材を選び、90年代のヒップホップみたいなリズムを作ってみました。

普通2拍、4拍にスネアを入れることが普通ですし、キックの場合は1拍と3拍に入れることがすごい普通のリズムですが、自分が好きな音楽をちゃんと聞いてみて、リズムの素材がどの風に置かれているのかチェックしてみてください。
そしてハイヘットの頻度によって変わる心理的な速さも感じてみてください。
4Beatリズム

8Beatリズム

16Beatリズム

きっと同じ速さのリズムのに、心理的にはどんどん速くなっていくような気がします。
ちなみに、一つの小節に4回打つことを4Beat、8回打つのを8Beat,16回打つことを16Beatと言います。


じゃ、入れることが終わったら、 さっき作ったクリップの左側の、三角形を押してください。そうすると今入れた情報がプレイされることが出来ます。
聞いてみたら、じゃ、ちょっと感じが固くありませんか?


それは「このタイミングでこれを演奏して!」という命令だけLiveに伝えたからです。笑
まだ「どのくらいの強さで」ということは教えてないから、Liveは素直にプレイしたんです。


この風のように、DAWで音楽を作るっていうことは、一つ一つ細かくプログラミングしなければなりません。リズムの場合、速さ、強さ、タイミングくらいしか考えべきな部分がありませんが、例えばViolinとかSaxphoneとかは本当に大変です。
はい、MIDIっていうのは凄く手が掛かる作業です。覚悟してください。

じゃ、これから演奏の「強さ」の部分をいじってみましょう。

この「強さ」をDAWでは「Velocity」といいます。Velocityは速度という意味で、速い速度で打ったらそれほど大きくて強い音が出てくるはずですね。
このVelocityはさっきまでいじっていた画面の下で調節することができます。


ここで調節できますが、これが見えない方は

この三角形を押してください。
じゃこれから一つ一つVelocityを調節してみましょう。

調節のしかたは超簡単です。
赤い棒を調節すればそれでいいです。127がマックス、1がミニマムです。
同じタイミングに被っているノートの場合、調節したいと思うノートを選んでください。そう選んだらそのノートだけのVelocityを調節することができます。

もっと長いリズムを作ってみたいと思う方は、

ここのLengthでリズムパターンの長さを設定してください。

では。素材のバランスを調節したら完成です。
バランスを調節する方法は


この画面の右側にある三角形を押すと



この風に折れていたものが出てきます。
この画面のスライダーを調節してバランスを変更することができます。

もしリズムの実際の速さ、つまり曲の速さを調節した地思う方は

左上のこの数字のところを調節してください。これはBPMという単位で、どのくらいのBPMがどのくらいの速さなのか実際に聞いて感じてください。

文章だけで理解することは難しいかもしれないので、今日説明した部分を動画で撮ってみました。



そして、一番重要なもの!
「セーブ」です。
パソコンは完璧なものではありません。それはプログラムも同じであり、いつも自分が作ったものを保存しておくのは大事です。



左上のFileのメニューをクリック、Save Live Setを選んでセーブしてください。セーブのメニューは結構使うことになりますので、ショートカットキーを覚えることもいいです。
後セーブしたファイルを開けたいと思ったら、Open Live setを選んでください。


今日はここまでです。
じゃ、いろんな音楽を聞いてみて、リズムを真似してください。
結局曲作りって、いろんな音楽を聞いてそれを真似してみることから始まります。
作ることを練習してみたら、自分だけの素材の選び方や、パターン作りのコツみたいなものができると思います。
じゃ、頑張ってください。

次は「メロディー楽器の入力」になります。

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